プログラマ行進曲第二章

主にソフトウェア関連の技術をネタにした記事を執筆するためのブログ

34のおっさん(当時)が痔ろう手術するハメになって健康大切だと実感した思い出話(前編)

こちら、pyspa Advent Calendar 2019の22日目の記事です。前日の記事は@takabowさんのふるさと納税の上限計算2019でした。

pyspaに参加したのは今年が初めてで、pyspa Advent Calendarに参加するのも初めてなのですが、昨年経験して書こうと思っていながらまだ書けていなかった記事をこのAdvent Calendarを利用して書いて、昨年の経験を供養したいと思います。

言いたいことまとめ

多分、文章が長くなるので、言いたいことを最初にまとめておきます。

  • 痔ろうになると、(程度にもよるが)生活するのが大変辛くなる
  • お尻は普段からいたわるべき
  • 問題が起こったときにお世話になる肛門科の医局・クリニックを可能なら事前に見つけておく
  • 痔など肛門周りの疾患を経験した人は男女問わず結構周りにいるので、恥ずかしがる必要は無い
  • 仕事がリモート可な職場で助かった
  • 座イスを用意しておくとその後の生活がスムーズに過ごせる

34のおっさん、突如痔ろうになる!

あれは去年(2018年)の7月でした。

普段ソフトウェアエンジニアとして働いているのでデスクワークが多いのですが、7月6日(金)の仕事終わりに近づいた18時頃、微妙にお尻が痛いというか痒い状態になっていることに気づきました。

その時は症状も大したことが無かったので特に気にもせず椅子に座りながらPCのキーボードをカタカタ打ちながら仕事をしてました。

その後迎えた週末、私は趣味の散歩をしていたのですが、2018年の7月は猛暑だったため、ひどく汗をかきながら散歩をしていました。

当時のTwitterを振り返ってみると、「暑い、暑い」と書いているくらいで、相当暑かったんだろうと思います*1

そんな猛暑の状況だったため、この散歩をしている状況の時にも少しお尻というか肛門周りの状況が悪化していたのですが、「汗疹でもできたかな?」とあまり気にも留めていませんでした。

しかし週明けの7/10(火)、詳細な記憶は忘れているのですが、とうとう痛みが無視できなくなってデスクワークに支障が出ると思ったのでしょう、出勤前に肛門科のクリニックに診察してもらいに行こうとしている様子がTwitterの記録に残っています。

実は今回書こうとしている痔ろうの話よりもずっと前、下血したり便秘由来の切れ痔の影響で肛門科のクリニックに大分お世話になっており*2、その経験があってクリニック選びに迷わず、「肛門科のクリニックに行って診察してもらうなんて恥ずかしい」なんてことを思わずに早めに診察にいけたことが結果的によかったんだろうと思います。

これで診察に行くのが遅れていたら、単に痛みに耐える日数が長くなるだけで辛い仕事時間をずっと過ごす羽目になったと思うので、早めの診察は大切だなと個人的には今も思っています。

ただ、これは今から当時を振り返って思った感想で、診察に行った当時は「まあ多分汗疹とかそこら辺だろうから、少し見てもらって処置してもらったら、少し遅れるだろうけど会社に行こう」とのんきに考えていました。

が、クリニックの院長のT先生に診察してもらったところ、「これは痔ろうで、手術が必要な状態ですね。早めに手術することをお勧めします。手術は日帰りのものが2回は必要です」という趣旨のことを言われ、「おっとぉ…、これは予想してなかった面倒事だなあ」と思いつつ、どうしようか思案しました。

今の自分がどういう状態にあるかの説明、以下の書類を示されながらT先生から説明を受けました。

肛門の病気の説明

肛門の病気には大きく分けて3つの種類があるそうで、「イボ痔」「切れ痔」「痔ろう」の内、今回の私は痔ろうでした。

上の書類の最下部はT先生が病状の説明中に描いてくれた痔ろうの図で、書類に〇が付けられている箇所から分かるように、私の病状は切開して膿を出さないといけない、つまり手術が必要な状態です。しかも2回も。

下血などで複数回大腸内視鏡をこのクリニックでお世話になっている経験もあり、「肛門の手術が必要です」と言われても普通の人よりかは動揺は少なかったはずですが、手術したら仕事の関係とか諸々面倒なことがあるだろうなあと思い、どうしようかと多少逡巡したはずです*3

ですが少しここで思い直しました。というのも、今までの人生経験上、痛みとか病気とか疾患に対する処置を後回しにすると結果的に無駄な時間とお金がかかる割合が多いことを理解していたので、「今回も早めに処置した方がいいんだろうな」と思い、即日手術を受けることに。

最初の手術に向かう

そう決めたらT先生にまず最初の手術を受ける旨を伝えて、詳しい説明や今後の流れの説明を受けました。

その後、家族に軽く状況を伝えた後、職場のチームリーダーにSlackのDMで「手術のため本日(7/10)休むこと」「詳しい状況は手術後にまた連絡すること」と報告して手術をする準備に向かいました*4

実際に手術に向かう細かい流れは失念してしまいましたが、手術前により詳しい説明と同意を取るために以下の案内と説明書を渡され、記入して提出しました。

肛門日帰り手術のご案内

肛門手術説明書7月

今読み返してみても微妙に怖いことが書いてありますね。

手術にあたって予想外だったのは「麻酔(仙骨硬膜外麻酔)がムチャクチャ痛かったこと」と「手術後麻酔が覚めるまで排尿を何度もしなくてはならないのに中々排尿できなかったこと」でした。

仙骨硬膜外麻酔は詳しいことは分かりませんが、下半身だけ麻酔をかけるように仙骨の辺りに注射して麻酔を打つ方式のようで、うつ伏せになった状態で注射針を打たれるのですが、脊椎とか仙骨の内部まで針は入ってないはずなのにむっちゃ痛かったんですよ。骨の内部まで打ってないのにこんなに痛いなら、骨髄バンクに登録して骨髄を提供するドナーの方はどれだけ聖人なのかと思います。

手術は麻酔が効いているので麻酔ほどは辛くなく*5、そこまで時間はかからずに終わったのですが、その後麻酔が覚めるまでの状態が面倒でした。

麻酔が覚めたときに下の世話を自力でできる状態で帰すようにするためか、ちゃんと排尿できる状態になるまでずっと横になりながらトイレによって排尿に挑戦するのですが、麻酔が効いているのとそもそも私は排尿に使える力が弱いのか、大分時間がかかって、3時間は排尿が正常な調子になるまで戻らず、帰るのが遅くなっていました。

手術は9時頃始めたはずで、以下のツイートによると16:45にはツイートできる状態までになっているので、動けるようになるまではおそらく16時までかかったと思います。

お世話になったクリニックは自宅最寄り駅から3駅のところにあり、手術後はあまりに痛くて、電車を使ってもその距離を歩いて帰るのは無理だったので、家族に迎えに来てもらってその後タクシーで自宅に帰り、後は安静に横になっていました。

以前に大腸内視鏡経験が3回あるとはいえ、肛門の手術は初経験でした。そのためか、こんなことを当時Twitterに残していますね。

今となっては痛みも無いので当時の痛みを思い出すのも難しくなってきていますが、こんなことを残すくらいの余裕はありつつ、相当辛かったんだろうと思います。

やたらと長くなったので、手術後の面倒な生活の過ごし方や2回目の手術に関しては後日公開します。

明日は@shiumachiさんです。

*1:もはや猛暑だった記憶が飛んでいます

*2:この手術前、34歳の段階で大腸内視鏡経験が3回ありましたが、同年代の平均を超えているのではないかと思います

*3:重ねて言うと、細かいことは忘れてしまったので当時の記憶は予想込みです

*4:SlackのDMを見返すとこの時は9時頃でした

*5:しかし久し振りの肛門周りの処置だったためか、手術器具が肛門から内部に入っていくときの感覚はちょっと「ウッ…」ってきてしまいました