前回のレポートに続き、今回も【〜『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』刊行記念〜 神永正博氏・小飼弾氏トークセミナー】参加レポート(←長い)を書いていきたいと思います。
【質疑応答】-参加者編-
前回のレポートでDiscover21社の用意したフレームワークが提示し終わったとのことで、それからは参加者から質問を募り、神永氏と小飼氏に答えてもらうという、まぁセミナーではよくある形式に移行しました。それまでの対談の内容を踏まえ、小飼氏からは「どれくらい外れた質問が出来るかが大切ですね〜」*1以下に参加者から出た質問を列挙!
【参加者から出た質問群】
- 統計を学び始めると「総論賛成、各論反対」となることがあるのですが、このような場合、どうしたらいいでしょうか?
- 「リテラシー」という言葉は、本来考えるべきことを省略している気がしますが、「リテラシー」を日本語にするとしたらどのような言葉になるのか?
- 最近「○○力」というタイトルの書籍が目立つが、いつまでこの兆候が続くのでしょうか?
- 書籍を執筆する際に、「数式を使わない」こと以外に工夫をした点はありますか?
- 風水や血液型占い等も統計に関係があるのでしょうか?
- 統計に興味を持っていない人に対して、納得してもらうにはどうすればいいと思いますか?*2
- 神永さんが統計に興味を持ったきっかけは何ですか?
- 政府が議論させないために取っていないデータに対して、どう対応すればいいのか?
…で、当初はこの質問に対する両氏の返答を一つ一つ書いていく予定でしたが、あまりにもメンドクサイ、もとい手がかかるのと両氏の発言を復元できるほどしっかりとメモを取れなかったため、参加者の質問群だけ質問事項の列挙だけに致します。*3
期待していた方がいらっしゃったら申し訳ありませんが、質問の中には自分自身で考えるといい類いの質問もありますので、自分で考えて自分なりの答えを出してみるのも面白いと思います。
干場社長から - 「最近のニュースで疑問に思っていることは?」と質問
参加者からの質問が終わったら、トークセミナーの締めとして、干場社長が神永氏と小飼氏に質問をされました。「最近のニュースで疑問に思っていることは?」と聞かれた両氏の返答を以下に記します。
- 神永氏
- 「『日本は終わりだ』という言説が一部で流行っているようですが、『それはどうなんだろう?』という思いです。私たちの頭の良さが急に落ちたわけではないでしょうし、そんなにダメになったという感じは渡しはしないんですけど」
- 「最近、『この学力低下が叫ばれる昨今』とか『格差社会の今』のような枕詞が社説とかでも使われたりしますが、私はこういうのを見ると「本当なのかな? ちゃんと調べた上で書いているのかぁ?」とすぐ思ってしまうんですね。あんまりこういった枕詞を使うのは止めた方が良いんじゃないかなと思います」
- 「最近興味があるのは経済学で、論文を読んだりしているのですけど、書いてある論文を読んでも、『どの意見が正しいんだろう?』ということがわからないんです」*4
- 小飼氏
- 「私も経済学に興味がありますね。」
…本当はもっと色々面白いやりとりとかあったんですけど、メモ不足もあって再現できないので、この辺りで記事を終わりにしようと思います。トークセミナーのレポートは前回の記事でも書いたように他の方の記事もありますので、そちらを探検しながら見てみると面白い発見があるかもしれません。特に今回の記事で書ききれなかった質問事項への返答もあるかもしれないので要チェック!