学生時代にほんの少額を投資信託に使い始めて、今も余力がある分だけは資産運用という名目の元、マネックス証券が出しているanswerというスマホアプリなどの情報を元に適当に投資信託をやっていたのですが、最近はあまり手も出せずにロボアドバイザー任せにしていたり、そもそも資産運用とか金融知識を体系的に学んだことがなくて戦略というものが無く、「いつかまとまって勉強したいなあ」と思っていました。
そういう背景があったのと主催関係者からのお誘いもあり、今回Tokyo Quantopian User Group Vol.02というイベントに参加することにしました。
誘われるまでQuantopianというものを聞いたことがなく、サイトに行って軽く流し見をしてもよく分からず「???」という感じでしたが、ネットで軽く調べたところ、プログラムを組んでアルゴリズムを作って現実の株価を元に投資戦略を開発することが出来るプラットフォームという感じらしいことまでは把握。
「事前にアカウントを作っておいてね」とのことだったので、前日にアカウントを作るまでは資産運用のことも含めて特に事前勉強とかせず、イベントに参加。
イベント内容は以下の通りでした。
- Quantopianをはじめるための株式取引用語入門
- Quantopianハンズオン
以下、参加して勉強したことや感じたことを軽く書きます。
Quantopianをはじめるための株式取引用語入門
まずはじめに座学ということで、Quantopianを使う際に知っておいた方がいい用語などを含めた株式関連の座学がありました。
「あくまで初心者向けの内容のため、記述の正確さなどを犠牲にしている部分があることはご承知ください」という趣旨の注意事項が最初にあって、各用語や概念の話がされました。
ドローダウンなど初めて聞く言葉ばかりでメモが追いつかず、不正確な部分が多いかと思いますが、自分が後で振り返れるようためにも、手元に残したメモをもとに羅列していきます。メモといっても発表に使われたスライドの内容をほぼ転記したものですが。移し間違いなどもあるかと思いますし、あくまで参考ということで。
- 株式
- 株式分割
- 株式分割とは、投資家が株を買いやすくすることなどを目的に、会社がその発行済みの株を一定の割合で分割するもの
- ETF
- ビッド価格
- 買い手側の話
- 株を買おうとしている人が提示している値段
- アスク(オファー)価格
- 売り手側の話
- 株を売ろうとしている人が提示している値段
- ビッド・アスク・スプレッド
- ビッドとアスクの価格差
- ミッド価格
- ビッドとアスクの真ん中の水準
- 約定価格
- 実際に取引がなされた価格
- (取引された時点における)ミッドの水準ではない
- 出来高
- 実際に取引がなされた株数
- 取引がなく、出来高がゼロでもミッド価格は存在(取引できない)
- スリッページ
- 注文価格(あるいは計算上の価格、基準となる価格)と実際の約定価格との差
- ロング
- 株などを買って持っていること
- 買い持ちの持ち高をロングポジションという
- ショート
- (持っている株よりも多くの)株を売っていること
- 売り持ちの持ち高をショートポジションという
- エントリー
- (メモできず)
- エグジット
- (メモできず)
- ベンチマーク
- 一般に、株式市場全体の動きを示す目安となるもの
- アルファ
- ベンチマークと比較して、どれくらいうまく利益を出せているかを表す指標
- ベータ
- (メモできず)
- ドローダウン
- 運用している資産の、過去の最大額を基準として、損失によって減少した額の比率のこと。
- シャープレシオ
- 運用資産の価値の変動の程度に対して、どれくらい収益があるかを示す指標
- シャープレシオが高いということは、リスク(価値の変動)が小さく、リターンが大きいということ
- ソルティノレシオ
- シャープレシオの修正版のようなもの
- 運用資産の価値が上昇するのは気にする必要がないと考え、下落方向の価値の変動だけに対して、どれくらい収益があるかを示す指標
他にも説明があったことは手元のメモには残しているのですが、不十分だったり正確に書けていない恐れが強かったので外しています。
上記に記載した用語の内、聞いたことがあったのは複数ありましたが、正確に理解しているものは一つも無かったので勉強になりました。
この後のQuantipianハンズオンで分かるのですが、こういった用語の意味を把握していないと、トレーディング関連のソフトウェアで表示される値の意味が全く分からないんだなということが分かったのが収穫でした。
後、SPYは大分優秀なETFだということもこの後のハンズオンで分かりました。
Quantopianハンズオン
QuantopianのハンズオンではQuantopianの使い方や表示される画面の意味などの説明を受けました。
受けてみて思ったのは、「私みたいに投資の素人が誰の手ほどきや説明も受けずに公式のチュートリアルだけでQuantopianの使い方を学ぶのは非常に時間がかかりそう」というもので、ちゃんと使うためにはPython(とpandas)の知識を前提にした上で、Quantopian独自のお作法を使ってアルゴリズムを組む必要があるので、今回のようなハンズオンに参加できたのは結構時間の節約になって良かったと思います。
このハンズオンでは説明を聞きながら実際にQuantopianを動かしていたため、自分用のメモを全く取る暇が無く、手元に資料がないのでまともな振り返りが出来ないのですが、雰囲気だけでもお伝えできるよう、Quantopianスクリーンショットを載せておきます。
スクリーンショットの文字が小さくて見えないでしょうが、最初の座学で説明があったシャープレシオやソルティノレシオ、アルファ、ベータなどの値が表示されています。なので、ここら辺の値が意味するところを分かってないと「???」な状態になること間違いなしだと思いました。
上記のスクリーンショットのアルゴリズムは運営の方が用意した「毎日取引開始時間にフィリップモリスの株をひたすら買うだけのアルゴリズム」で、見て分かるとおり、ベンチマークに比べて大分負けています。というか、ベンチマークに選ばれているSPYが大分優秀で、SPYを買っているだけで9%以上のリターンがあるので驚きでした。
メモがないので思い出すのも一苦労ですが、以下のような点がQuantopianのすごいところだと思いました。
- (アメリカの)株価を取得できる関数が用意されているので、スクレイピングとかの手間いらず
- 「条件に合った銘柄だけを対象に売り買いの設定をする」のが柔軟に可能
- 株式配当があって、配当が来た分で買いの条件を満たしていたら自動的に買いの発注をするなど、こちらが手間をかけなくても条件に沿った運用をシミュレーションしてくれる
結構細々とした点がQuantopian側でフォローされていて、自分たちは純粋にアルゴリズムを組むことに専念できるという所が強みなのかなというのが教わりながら触ってみて感じた印象です。
深く使おうとすると無限に時間を吸い取られそうなので、今すぐどうこうするということは考えてないのですが、いつか時間を取っていじりたおしてみたいとは思いました。
まとめ
資産運用に対する勉強の意識が高まりました。
はい。高まっていて行動しないといういつものパターンに陥りそうなので、アウトプットの練習がてら、普段の生活に組み込めるよう、ちょっとずつ変えていきたいですね。
あと、主催関係者がFinTech関連のLT大会&忘年会を以下のように企画しているようなので、興味のある人は参加してみるといいと思います。