先日*1、大学時代の友達・後輩とともに「リア充を呪い殺すための鍋会」を行いました!
…というのは半分冗談で、私の友達が毎年クリスマス近くに鍋を食べる会を開いているらしく、今年は私もそれに誘われて行ってきました。そこで鍋会が始まる前、会の主催者であるR氏が私にこんなことを聞いてきたんですね。
「しみっちゃん(私のあだ名)って結構面白そうな本読んでるよね? あのさ、ドラッカーってどういう人なの?」
彼は私のこのブログをたまに読んでいるせいか、以前書いた『もしドラ』の記事を読んでいたらしく「最近はやりのドラッカーとは何ぞ?」ということを聞かれたので簡単に答えたのですが、彼の話を聞いていてこんなことを思ったんですよ。
「来年本番を迎えるロースクール生だから、いろいろな本を読んでいる暇がないのかな?」
そんなわけで自分のブログネタに出来るという動機もあり、ロースクール生として忙しい毎日を送っている彼「のみ」を対象読者とした書籍紹介記事を書こうと思いました。題して!
対象読者は私の友達のロースクール生であるR氏なので、彼に特化した内容の記事にします。具体的には
- (タイトルにもあるように)分野を横断する内容の書籍を中心に紹介する
- 法曹界の人が触れないと思われる分野(IT業界など)の本を多めに紹介する
- (R氏はネットの世界の動向・注目されていることを把握する時間がなさそうだったので)ネットを徘徊している人なら読んではいなくても存在は押さえていそうな本を毎回一冊最後に紹介する
という形式でやろうと思います。(ここからR氏に対する口調へチェンジ!)
それでは早速紹介していくので楽しんで貰えると嬉しいかな。今回はシリーズ初めての紹介なので、軽めな内容の本から紹介していくわ。「勉強しすぎて疲れたときに息抜きに読んで楽しめる本」というコンセプトで。だから今回は「息抜き編」なわけです。
ではまず一発目。
- 作者: 夏海公司,Ixy
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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なれる!SE 2 基礎から学ぶ?運用構築 (電撃文庫 な 12-7)
- 作者: 夏海公司,Ixy
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/10
- メディア: 文庫
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「法曹界とは離れている分野」であることと(今回のテーマである)「軽めな内容」ということから、このライトノベル『なれる!SE』シリーズをオススメするよ。内容は「なかなか就職先が見つからない主人公がやっと内定を取ったと思ったらそこはブラックなIT会社で、有能だけど厳しい先輩にしごかれながらデスマーチを乗り越えていく」という感じかな? 著者はSE経験者だからか、割とまともにIT業界のデスマーチ臭漂う感じがよく表現できている割に軽く読めるから気分転換にはいいかな〜なんて思うよ。
二発目。
- 作者: 野崎まど,森井しづき
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/12/16
- メディア: 文庫
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これはメディアワークス文庫から出ている一冊。メディアワークス文庫っていうのは電撃文庫の親戚で、ライトノベルより若干年齢層を高めに設定したレーベルとのこと。このメディアワークス文庫でデビューした作家の作品なんだけど、確かブクログで高評価されているのを見て読み始めて面白かったから勧めとくわ。軽く読めるよ!
そしてクリエイティブな業界とされている分野からはこんな本を紹介しておくよ。
ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap)
- 作者: 桝田省治,帝国少年
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/03/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は『俺の屍を越えてゆけ』というゲーム*3の企画を出したゲームデザイナーである桝田省治氏の本で、彼なりのゲームデザインの発想法を書いている本だね。弁護士を目指す君に直接関係ない領域だとは思うけど、読んでみると新しい領域から新しい知見を得られるかと。
あ、ちなみにこの本、電子書籍もあるから、iPod touchかiPhoneを持っていたらそっちを検討してもいいかも。無料のお試し版もあるし。
最後に今回の《ネットで話題の一冊》はこれ!
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
- 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 単行本
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この本が話題になったのはNHKで放映された『ハーバード白熱教室』という番組がきっかけ。この番組の影響でこの本が馬鹿売れしていて、本屋に行ってベストセラーの棚を見ると必ずあるくらいに幅広い層に売れたみたい。日本の現在の政治が迷走しているせいか、こんなガチの政治哲学本が売れるのは珍しいんだ。番組の方も1/1,2に集中再放送をするみたいだから興味があるなら録画してみてみるといいんじゃなイカ?
あ、そうだ、この本も電子書籍版があるからチェックしてみるといいかも。電子書籍版の方がだいたいの場合安いからね*4。端末が使えなくなったりメーカーがぽしゃったら読めなくなるって欠点はあるけど。
こんな感じで今回の記事を終わりにするよ。役に立ったかな?