変にかしこまっていたらブログなんて書けない!と突如思ったので前からメモしていたネタを記事にしますよ〜。
今回の記事は、『眠れる闘士がささやく夜』という本の紹介です。
- 作者: マージョリー・M・リュウ,松井里弥
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2010/09/18
- メディア: 文庫
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この本、今回の記事のタイトルからも分かるように、「昔の」ライトノベルが好きだった方、というか世代の人*1におすすめできる一品です。「昔の」ライトノベルってどれくらい昔?という疑問を持たれた方、大体10〜13年くらい前だと思ってもらえれば結構です。もっと厳密に言うなら、『魔術師オーフェン』の書き下ろし長編が続刊中だった頃です。
魔術士オーフェンはぐれ旅 黒の聖域―草河遊也画集 (ドラゴンマガジンスペシャル)
- 作者: 草河遊也,ドラゴンマガジン編集部
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2002/03
- メディア: 大型本
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いやあ、『魔術師オーフェン』は中学生時代(だったはず…)にドハマリしてましたねぇ…あれは面白かった…
…ん、いかんいかん、本題に戻らないと。
本題に戻りまして、何故この『眠れる闘士がささやく夜』が昔のライトノベルが好きな人にオススメできるのかという理由は、以下の2点ですね。
- 魔法的な超能力・異能力ものの世界観で構成されている
- 会話主体「ではない」(=ライトノベル的なスカスカした量の文章ではない)。
まず1.ですが、要するに王道ファンタジー・SF要素があるってことです。別の言い方をすると「学園ラブコメ的な萌え物語ではない」ってことです*2。それは以下に紹介するこの本のあらすじ*3からも分かります。
小児病院でボランティアとして働くエレナには、ある秘密があった。それは触れただけで重い病や傷でも治癒できるというもの――その力で、これまで数多くの命を救ってきた。だが、ある日何者によってエレナは拉致される。目覚めたのは、彼女同様、特殊な能力を持つ者たちが実験動物のごとく囚われた研究施設。そこでエレナは、憂いを帯びた魅惑的な男アルトゥールと知り合う。かつてマフィアの殺し屋だったという彼もまた、人知れぬ"力"の持ち主だった。いったい謎の組織による能力者狩りの目的は何なのか? エレナはアルトゥールと共に強大な陰謀に巻き込まれゆくが……。絶賛パラノーマル・ロマンス!
(太字強調は管理人に寄るもの)
どうでしょう?見ただけで超能力ものだと分かると思います。往年のファンタジーものやSF好きな人で昔ライトノベルを読んでいた人なら萌え主体のライトノベルよりきっと惹かれる内容だと思います。
次に2.に関してですが、これは要するに「昔ライトノベル読んでたけど、成長した今じゃあんなスカスカした文章は読む気になれない」という人でも読めるくらいの分量・文体の小説だよって話です。人は成長するに連れて高尚ぶりたがるもの。「今更ライトノベルなんて読んでいられるか!俺は青空文庫で古典を制覇するんだ!」と変な意味で厨二病を発症してもおかしくはないでしょう。もしくは周りの人から「えーマジライトノベル!?」「ライトノベルが許されるのは小学生までだよねー」と言われたくないというのも当然だと思います。そんな貴方でも安心して読める! それくらいの意味です。
1.の要素だけだったら今人気のライトノベルにも候補はあるんですよね。今絶賛アニメ2期が放映中の『とある魔術の禁書目録』とか。しかし2.まで入ると『とある魔術の禁書目録』では難しいのではないかと思います。と言っておきながら、私、『とある魔術の禁書目録』原作を読んだことがありません。スイマセン。
まあ、そんな感じでこの本はお勧めです。私もまだこの『眠れる闘士がささやく夜』を読み終わっていなくてこの文章を書いているわけなのですが、途中の時点でも面白いんですよ。昔に『魔術師オーフェン』を読んでいてワクワクしていたのと同じような気持ちが湧いてきたのには意外でした。昔ライトノベルにはまっていたという方にはぴったりだと思います。この小説、実はシリーズの2作目らしいので、その点は注意が必要ですね。
読み終わったら感想をブクログのレビューに書こうと思います。