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山口香が書いた「現代柔道へ"活"」の昔の記事を読み直したら、ある意味予言が書かれていたという話し

女子柔道における暴力・パワハラ問題に柔道界が大きく揺れてますね。大学時代以降、居合だったり空手だったりと多少武道に触れている身としてはこの問題の行方が非常に気になっているところです。

で、この問題に関して柔道関係者の中では当初からかなり真っ当な発言をされている(と私は思っている)山口香さんが内部告発した選手の相談を受けてアドバイスをしたという話しも出てきました。

これらの報道をTV・ネットで見て、「そういえば山口香って月刊秘伝で連載してたよな」と思い出しました。

月刊秘伝が何か分からない人のために軽く説明すると、BABジャパンという出版社が毎月発行している武道オタクとかスピリチュアル的な意味で頭のおかしい人御用達の武道専門雑誌です。専門武道雑誌と違い、扱う武道に制限は無く、多種多様な武道をその時々のテーマを基に編集しているスタイルの雑誌です。

月刊秘伝トップページ

この月刊秘伝に山口香さんは「現代柔道へ"活"」という連載をしていて(今もしているかも)、2010年9月号の月刊秘伝の連載記事(連載9回目)が今読み返してみたら示唆的だったなあ、と、そういう話しです。

記事の締めが現実となってしまった状態

この9回目の連載記事で書かれていたのは、当時話題になっていた相撲協会野球賭博問題を皮切りにして、相撲界の伝統を守るための改革・改善案を考察してみる、といった内容です。

この改善案自体は今回の柔道界の問題と繋がるものもあれば相撲界特有の話もあり、まとめづらいので割愛しますが、記事の最後の締めが何とも皮肉にも今の現実を予告してしまったなあ、というまとめでした。

如何に引用します

 相撲界の抱える一連の問題は柔道にとっても対岸の火事ではない。相撲界や柔道界の常識が、世間の非常識であることも多い。伝統を隠れ蓑にして理に合わない形式を考えもなく受け継いできている。これは一種の生活習慣病である。長年かけて作り上げた悪しき習慣を変えるのは難しい。それでもやらなければならない。改革は伝統を変えることが目的ではなく、守る為に改革や変革が必要なことも肝に銘じたい。

よくあるまとめといってしまえばそうですし、何にでも通用するようなバーナム効果が発揮される文章と言ってしまえばそうですが、それでも昨今の柔道界の問題を予告してたのかなあ、なんて感じました。

加えて個人的に思うのは、「現代柔道へ"活"」というタイトルの連載が『月刊秘伝』という場所でなされていた(いる?)所から、山口香さんは柔道界で発言力というか、まともな提言がちゃんと取り扱われていたのかなとか邪推しました。

『月刊秘伝』って、人口に膾炙した武道(柔道とか剣道とか)の世界の中の本流の人が関わってくるイメージが無いんですよね。どちらかというとはみ出し者とか古流大好き人間とかマイナー武道実践者とか、あるいはスピリチュアルな発言もするような人の溜まり場なんですよ、この雑誌。門外漢ながら少し心配してしまいますね。