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「国会図書館の本、有料ネット配信」は今後の書籍ネット利用の試金石となるか?

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ニート生活を満喫*1している今朝、新聞を読んでいたら気になる記事を見つけたので、ちょっと紹介したいと思います。

国会図書館の本、有料ネット配信 - 400万冊対象、11年にも - 著作権管理へ新法人」 (8/6付 日経新聞朝刊 3面)


 国立国会図書館は、日本文芸家協会日本書籍出版協会と共同で、デジタル化した同図書館の蔵書をインターネットで有料配信するサービスを始める。両協会が著者など権利者に許可を取り、個人がネット上で同図書館の蔵書を読めるようにする。同図書館が保有する国内書籍400万冊を対象に2011年春にも開始する。国内最大の図書館が書籍のネット配信を主導することで、書籍のデジタル化が加速する可能性がある。
 9月に同図書館と両協会が中心となり協議会を設立する。10年3月までに利用者から著作権料をいくら徴収するかなど詳細を詰めたうえで、11年春には利用者から集めた著作権料を作家などに分配する社団法人か財団法人を発足させる。書籍通販サイトや配信サイトを運営する民間企業が、同法人を通じて書籍データの使用許可を取り、利用料を独自に設定してサービスを提供する仕組み。

国会図書館の書籍をより広く開放しようという試み自体はとても評価できます。ただ、この新しい著作権管理団体が(一部ネット界隈では蛇蝎のごとく嫌われている)JASRACと同じような状態*2にならないようにしてほしいですね。

それに気になるのは「有料ネット配信」という点ですね。ネット配信のシステムを構築・維持するのにコストがかかるから有料にするという理屈なら(建前にせよ)理解できますが、それなら税金を財源にして運営していくという方針でもいい気がするんですけどね。国会図書館の書籍ネット利用なら全国民の利益になるから税金を使う建前もちゃんと立ちますし。まー、おそらく書籍の著作権者に対する収益の還元を利用者数の多寡に応じて変えるためには、税金で全てを賄うよりかは書籍毎に利用料を取った方がやりやすいといった事情(という建前?)があるのだと思います。

何にせよ、今後の動向に注目していきたい記事です。

【2009/8/10 追記】
この「国会図書館の本、有料ネット配信」に関して意見を書いていらっしゃる方をたまたま見つけました。参考までにリンクをはらせていただきますので、興味のある方は是非ご覧ください。

Blog vs. Media 時評 : 国会図書館の蔵書デジタル化、あまりな時代錯誤

*1:満喫しているというと聞こえはいいですが、実際はそんなにいいもんじゃありません。多分。

*2:簡単に言うと、「著作権を持つ人に利益がちゃんと還元されているのかという疑念を持たれている」ことと「著作権管理が行き過ぎていて、管理されている曲の利用に関して不自由な部分がある」ということです。