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ヒストリエ5巻を読んでみて、やっぱりヒストリエは神だと感じる

というわけで、今回は「ヒストリエ」5巻を買ってきたので、そのレビューっぽいことをしてみようと思います。

ヒストリエ(5) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(5) (アフタヌーンKC)

レビューっぽいことをしようと思いましたが、書きたいことがありすぎてまとめられない危険があるので、方針を変更します。というわけで、プログラマーでもあり、アルファブロガーとしても有名な小飼弾氏の力を(勝手に)借りて、この作品の魅力の一つを語ります。(小飼弾さんに感謝!)

404 Blog Not Found : 画評 - ヒストリエより引用

特にすごいのが、無表情という表情を描けること。漫画というのは絵である。絵である以上は、そこに具体的に何かを描いておかなければならない。「五万人の群衆」の一言ですませるわけには行かないのだ。そのため、絵になりにくい感情の表現などは、漫符などが開発されてきたが、しかし漫符でさえ、無表情は表現できない。

そして、岩明作品において必要な無表情は、一種類ではないのだ。「寄生獣」パラサイトたちのように、本当に感情が欠落していることに由来する無表情もあれば、本作品のエウメネスのように、さまざまな感情が錯綜した、その結果の台風の目のような無表情もある岩明均は、これらの表情を全て描き分けているのだ。この味わい深い無表情というのは、もう岩明専売特許といっていい。表現である以上は、盗みようもあると思うのだが、なぜ誰も盗まないのか、あるいは盗めないのか不思議でならない

(赤字処理は管理人によるもの)

赤字で処理した箇所は私も「そうだな〜」と納得したところですね。現在、1巻〜4巻がすぐに取り出せない位置にあるので、件の「無表情」が描かれた部分が何ページにあるとは書けないんですが、「…泣かなかったなんて いつの話し…」(←うろ覚え)とエウメネスヒストリエの主人公)が言ったところなどが「無表情」の箇所に該当すると思います。あれを見たときは本当に凄いなあと思いました。

この5巻も見所満載です。アフタヌーンで見逃した回がたくさんあったという個人的な事情もあり、味わい深く読めました。5巻最初の話しでも件の「無表情」が出ているかと思います(p23最後のコマの顔はそうだと思いませんか?)。

5巻最大の見所は、やはりアンティゴノス(たしか1巻にも出てくる胡散臭いおっさん)の正体が判明するところですかね。世界史を多少知っている人は彼が出てきたときから正体に気づくと思いますが、正体の予想がついていても、実際その場面の展開・演出を雑誌連載時に見たときは震えました。アフタヌーン連載時にはラフの部分が多かったので、単行本の清書(加筆?)にも目を引かれます。ただ、雑誌の方がページが大きいので、その点で迫力不足に感じるのは、ある意味しょうがないとはいえ、ちょっと寂しいですね。でも、それをさしひいても一番の見所だと思います。

待ちに待った5巻が出て嬉しい反面、次の巻まで待ち遠しい気持ちが高まってしまい、ちょっと困りますね。何てったって、このマンガの作者の岩明均氏は遅筆で有名(アシスタントをつけていないらしい)です。実際、4巻から5巻が出るのも1年半以上かかってますから(間違いがあったら指摘してください)。しかし、その刊行の遅さが逆にいい方向に作用して、良い意味で次の巻が待ち遠しくてたまりません。ヒストリエ完結までに10年はかかると私は見ているので、ヒストリエ完結を待つ人のことを「10年選手」と(一人で勝手に)言っています。

みなさんも私と一緒にヒストリエで10年選手目指しませんか?